知ると怖い【貧血】

今日は貧血について書いてみたいと思います。


以前は何でもなかったのに、急に健康診断等で【貧血】で引っかかってしまい、“病院にて検査を行ってください”と言われたことはありませんか?
もし健康診断で急に引っかかってしまったら、必ず病院には行ってくださいね。何故かというと、病気と貧血が関係している場合があるからです。


では、ここから貧血について詳しく述べたいと思います。(但し、素人が調べたモノなので、間違っていたら、ごめんなさい)

【貧血とは】
 1.貧血は、赤血球数の低下、または、ヘモグロビンの値の低下を来した状態。
 2.血液が不足した状態の総称です。
 3.立ちくらみなどを貧血とは呼びません。


【代表的な貧血】
鉄欠乏性貧血
 1.貧血の中で、もっとも多く診断されます。
 2.鉄が不足するためにヘモグロビンの合成が出来ず、貧血となります。
 3.大切なことは、必ず、鉄欠乏となる原因が存在します。


スポーツ貧血
 1.一般に、鉄欠乏性貧血となります。
 2.ストレスによる消化管出血、過多月経。
 3.過重練習による筋肉損傷、血管内破壊。
 4.食欲の低下、ダイエット。
 5.鉄の吸収の低下と需要の増大。
 6.発汗による鉄の漏出。


慢性炎症に伴う貧血
 1.非常に多い貧血ですが、一般的な認識が少ないものです。
 2.様々な慢性炎症性疾患により、炎症性サイトカインが増え、生じます。
 3.近年、ペプシジンというホルモンがこの貧血の原因となっていることが判明し、トピックとなっています。


健康診断で急に貧血と診断された場合、慢性炎症に伴う貧血が予想されます。では、慢性炎症にはどのようなモノがあるのかというと、以下の通りです。(一部紹介)


【腎臓疾患からの貧血】
赤血球の分化には、エリスロポエチンという因子が必要です。この因子は、腎臓で産生されるのですが、腎不全などの腎臓疾患では、エリスロポエチンの産生が低下するために、貧血となります。

【肝臓疾患による貧血】
慢性肝炎や肝硬変では貧血を伴うことがあります。消化管出血、溶血性貧血、脾臓の機能亢進、葉酸欠乏、アルコールによる障害など様々な機序があります。

【内分泌疾患による貧血】
甲状腺機能低下症/副腎皮質機能低下症/下垂体機能低下症/副甲状腺機能亢進症、これらの疾患では、貧血を伴う可能性があります。

【悪性腫瘍による貧血】
癌が進行した状態で合併。(癌の種類によって初期に症状がでるのもあります)
鉄欠乏性貧血や慢性炎症、消化管出血による貧血。
癌による栄養障害や骨髄への浸潤による貧血。

【先天性の貧血】
異常ヘモグロビン症/赤血球膜異常症/赤血球酵素異常が、小児期に発症することが多いのですが、時には大人になってから貧血が進行する場合がありますので、注意が必要。

【血液が作れなくなる病気】
再生不良性貧血/赤芽球ろう/急性白血病/骨髄異形成症候群/多発性骨髄腫等で、骨髄での造血が出来なくなるために貧血となるパターン。



【症状が貧血だけでも・・・】
•自覚症状がほとんど無く、検診で貧血のみの患者さんでも、血液疾患だったり、癌が発見されることがあります
•貧血の原因精査は、病気の発見の切っ掛けとなることもあります。



よって【結論】
 1.貧血は、あくまで症状の一つです。
 2.最終的な診断名となることはありません。必ず、原因があります!
 3.貧血への対応で一番大切なことは、原因を知ることです。
 4.貧血が主訴となり、重病が発見されることもあります。


健康診断等で貧血で引っかかった場合(検査必要等)は、【たかが貧血】と思うことなく、しっかり貧血になった原因を突き止めて貰いましょう。それが病気の早期発見に繋がることもあるそうです。


私ももっと早くに病院に行っておけばよかったなぁ・・・っと、今は少し後悔。でも、今更嘆いていても始まらないので、まずは明日、精密検査に行ってきたいと思います!!


怖いけど、頑張ってきます!!


よかったら応援してね☆ → ブログランキング・にほんブログ村へ